
今日は、開口補強についてお話ししましょう。上の作図は、とあるスーパーブランドの店外で設置したスチールドア(SD)の詳細図です。
納まりについては、当サイトで多くの資料があるので、既に理解されている方は多いと感じますので、今回は割愛します。
課題は、そこでは無く、この重いSDには、開口補強を必ず意識して頂くために書いているのです。
木工建具取付けも、何らかの補強は必要でしょう。しかし、作図レベルではあまりというか、ほとんど描き込みはしません。というのも、そのほとんどが現場対応となることが多いからです。
ただ、SDの設置になるとそうはいきません。
ちゃんと指示、ないしは描き込みは必要です。ですが、今回の建具廻りは、全てスチール仕様の造作なので、特に描き込みといったものありません。
これからの説明で、その補強のカ所などを説明していきます。
頑張ってます!
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上の平面詳細図を見てください。ピンクマークしたとしたカ所が、開口補強と考えてください。左は縦方向の壁面から、補強パイプを取付け、100mm×100mmの建具枠に異形鉄筋で、溶接処理をし補強とします。
次に、右側ですが、こちらについては、インターフォンを設置するために、スチール壁となっています。そのスチール壁の補強として、前述同様の納めを施しています。
お分かりですか?
仮に、インターフォンが無ければ、形状は違えど左側の納めと同様のモノとなるでしょうう。ちょっとイレギュラーでした。
開口補強が、必ずしもこの納めだけではありません。最近では異形鉄筋の代わりにアングルピースを使用している例のあります。
私の時代には、アングルピースはあったかもしれませんが、作図興しとなるとどうも、この異形鉄筋を使うようです。
いずれにせよ、重い建具の開口枠には、補強が必要ですよっていいたいだけなんです。
仮に、あなたがこの作図を簡単にするなら、作図終了後に、必ず、『開口補強要確認』って言葉を書いて観るのもひとつの案と考えてもらっても問題はありません。
〈注〉開口補強要確認図面の右下に書いておけば良いんじゃないんですか?
ただ、ちょっと顰蹙買うかもしれませんが、私思うに図面なんて、コミュニケーションの手立てであって、本当に真剣に描くなら、やはり本物の図面を目指してください。
最後に、断面詳細図も入れておきますので、しっかりお勉強して素晴らしい店舗設計者になってください。
