ショーウインドの姿図とシャッター部詳細図|図面屋ま〜の "Easy Living" な日々

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ショーウインドの姿図とシャッター部詳細図

SW詳細図

■サイズ■仕様
W2400×D1200×H2800
図面参照
 
 ショーウィンド:t=10mmフロートガラス
 サッシュ:スチール曲げ加工焼き付け仕上げ
 間接照明ボックス:ボンデ鋼板曲げ加工 
■備考


この作図事例はショーウインドの姿図とシャッター部詳細図です。
姿図自体は大したことはありませんが、参照して頂きたいのがシャッターのガイドレール部分の収まりです。

又、ショーウィンド内へ出入りする為の建具を内外の壁と段差をなくすようにと施主からリクエストが
あった為、2重建具にしている箇所も参照して下さい。

まず、シャッターのガイドレール部分について。
シャッターを取り付ける所は基本的に防煙でないといけません。その為周りの環境も不燃材を使用する必要があります。もちろん下地材もです。

この事例ではシャッターのガイドレールを鉄骨と角パイプによって下地を組み、ケイカル板を貼って人造大理石仕上げにしています。

ここで特に注意すべきは、シャッターのガイドレールが奥まったところにある点です。
シャッター自身を注意深く見てみると、必ず一番下に底板が付いていますよね。

底板はガイドレールより奥行きが約1.5倍程大きいくなっています。

このままシャッターを取り付けてしまうと底板がガイドレールまでの開口部分に引っかかってしまい閉じる事が出来ません。

その為、この部分だけ底板をなくす加工が必要となります。
メーカーやシャッター形状によって底板の大きさが変わって来ますが、必ず底板のサイズも考慮して開口等の寸法設定をしなくてはなりません。ここは押さえておいて下さい。

■このショーウィンドが設置されている環境図は下記をご覧ください。
レディースバッグ002の平面図 

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次に2重建具について。
ショーウィンドへの出入り口用建具は、特別な条件が無い限り内部の壁ライン合わせにします。

これは内部を極力フラットな壁で囲い、ディスプレー等の演出に無駄なものを隠す必要があるからです。

当然建具も物理的に必要なものですが、極力目立たないようにしなければなりません。
もちろん丁番や取っ手も含みます。

この図面では隠し丁番を使用し、枠も見せない様にしています。
ここで注意すべきは、隠し丁番を使った建具の開口軌道です。

通常使用する平丁番では軌道のシュミレーションは容易にできますが、この隠し丁番はちょっと難しい動きになるのでなかなかシュミレーションしにくいのです。

金物メーカーのカタログやホームページなどで最低限必要なクリアランス、適応できる建具厚等を調べてから適切なものを選ぶようにして下さい。
2014/08/11| コメント:0トラックバック:0Edit

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