ミラー貼り建具を旨く溶け込ませた壁面意匠_0517|図面屋ま〜の "Easy Living" な日々

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ミラー貼り建具を旨く溶け込ませた壁面意匠_0517

控え室-1建具1 v2016


■サイズ
■仕様
W800×D185×H3250
図面参照 
 壁面:PB下地t=20~40石貼り
 建具枠:木ラッカー塗装仕上げ+SUS 鏡面仕上
 建具:木工下地t=6クリアミラー貼り(四方面取り) 
■備考


この事例は、かつて結婚式場を手掛けたときに描いた実施図面で、かなりややこしい箇所だったのでよく覚えています。

石貼り壁面とミラー建具、そして建具枠の収めが大変でした。

何が大変だったというと、壁面意匠として提案されていたカ所に建具が必要だったので、その建具も含めカタチでの意匠が変更されたことでした。

結果、上記の図面となりましたが、見てくれはそこそこ良いのでは!なんて今感じていますが、如何でしょうね?

今回は、図面が二枚ありますので、ちょっと長くなりますが、しっかり読んでくださいね!

では、続きをご覧なってください。

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このミラー建具と同面で仕上げるということは、建具枠の存在を消すということです。そして上部の垂壁壁と建具を一つの意匠として見せることです。

まあ今でも結構、こういう収めはよく目にします。

さて、今回の収めについては次の参考図出理解していただくとして、ミラー貼り建具の場合、注意すべき点が二つあって、要は建具の反りと重量に関することです。

詳しい説明のためにも、二枚目の詳細図をお見せします。


控え室-1建具2 v2016


まず、木工建具の場合、建具厚の設定で反りという問題が絶えずついて回ります。そして建具を厚くすれば、反りも多少は軽減されますが、その反面重量が重たくなります。

ミラーは、ミラーマットでフラットになるように微調整は出来ますが、建具自体が反っているとこの微調整も限界を超える場合があります。

ですから、製作前に建具業者さんと打ち合わせをしましたた。結果、この作図通り40mmで決定しました。

次に蝶番やヒンジについてお伝えします・・・。

建具に蝶番やヒンジは付きものといえばそうなのですが、建具の高さや重量によっても、その仕様は異なります。

建具の厚みを増やすと重量が増えるので、必然的に重さに耐えうる蝶番を選ばなければなりません。目安としては、一般的なW900×H2,000mm程度の建具では普通丁番で問題ないです。

しかし、前述の建具よりもサイズが大きくなった場合や、重くなったときはピアノ丁番や、Pヒンジを使う必要があります。ただ、普通蝶番でも取り付け枚数を増やすという手もありますが・・・。

ましてや、鉄扉やテンパードア、特大サイズの建具の場合はフロアヒンジが多用されます。その他の詳細や収め方は二枚目の図面事例で確かめください。

最後に、今回のような石貼り壁と建具(枠)との取り合いは、店舗設計では良く出てくるメニューなのでしっかり覚えておくようにしてください。

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2017/05/17| コメント:0トラックバック:0Edit

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