リタイヤした平凡な図面屋です。仕事から解放されて日々のんびり気楽に暮らしてます。そんな奴が好き勝手書いてます!

| ■サイズ | ■仕様 | |
| W657×D420×H1600 図面参照 | ハンガー部:スチール角パイプクロームメッキ ベース:シナ生地CL仕上げ+t4.5mmスチールプレート | |
| ■備考 作図日:不明 業態:アパレル全般 | ||
【作図解説】
今回の作図は、どこにでもあるT字ハンガーラック(HR)をベースにしながら、「左右それぞれで高さを変えられる」ようにひと工夫した事例です。
一般的なHRは、左右が同じ高さで固定されるため、陳列が単調になりやすいのですが、本事例では左右独立の可変機構を入れることで、単なる“掛ける什器”から“見せ方を組める什器”へと性格を変えています。
片側を高くして半身トルソーや主役アイテムを立て、もう片側に色違い・サイズ違いを添えるなど、段差を使ったコーディネート陳列が自然に作れるのが強みです。
また、可変とはいえ構成は素直で、現場で扱いやすい「段階で位置決めする」タイプなのも実務的だと思います。
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【作図ポイント】
可変HRは便利な反面、ガタつきや転倒リスクが増えるので、図面では「位置決め」と「固定」を曖昧にしないことが重要です。
段階ピッチの考え方、固定後にズレない仕組み、抜け止め、そして左右独立ゆえの回り止めの考え方までをセットで示しておくと、製作側が迷いません。
さらに、運用を想像して、締め付け・解除のしやすさ、締め付け後の再現性、服を掛けた状態での干渉有無を意識して描いておくと、「見た目はいいが使いづらい什器」を避けられます。
そして、最重要はベースです。
上物のフォルムが繊細なぶん、支柱とベースの取り合い(固定方法・板厚感・納まり)で安定性を確保しないと、什器としての評価が一気に落ちます。
【その他・私見】
このフォルム自体は、きゃしゃでシンプル、レディースショップにしっくり来る良い佇まいです。
ただ気になるのはやはり加重バランスで、左右で高さが変えられる=掛け方が偏る場面が増えるため、商品を掛けた瞬間に重心がズレて「倒れないか?」が一番のチェックポイントになります。
もし実現場で使うなら、ベースを少し大きめにする、板厚やウェイトで下側を効かせるなど、見た目を崩さずに安定性を取りにいく工夫が欲しいところです。
記憶ベースですが婦人インナーの売場っぽい現場で見た印象で、軽やかに見せつつ安全性を担保する、という要求にこの方向性は合っています。
【まとめ】
売り場って、派手な什器より「普通に見える什器」をどれだけ上手く使い回せるかで完成度が変わってきます。
今回の事例は、そんな“普通”のT字ハンガーラックを、左右独立の高さ可変で一段だけ賢くしたものです。
コーディネート陳列にも、通常のHR運用にも即座に戻せるのが強みで、売場に自然な変化をつくり、回遊性のきっかけにもなります。
あとは転倒リスクだけは甘く見ず、ベース設計と固定の考え方を図面でしっかり押さえれば、まさにオールラウンドに使えるハンガーラックになります。
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