店舗設計をするにあたり、常々考えることは、まず基本となるデザインの方向性と店舗に必要な機能を備えることを重きにおいています。
今回は、店舗設計者として注視しておきたい店舗の構成要素(ショップファクター)の整理を整理しましょう。
次に構成要素のデータベース化で、速やかに設計に着手出来る考え方をお伝えします。
私の場合、過去にGMSテナントの設計が主だった頃には、一週間で4〜5店舗分のプレゼンや基本設計をしてしました。
本来時間をかけて考えるべきデザインや店舗の方向性を、まるでインスタントラーメンを作るがごとく仕事をこなしてきました。
そんなときに、考えた発想ですが、一般的に役に立つかはどうか分かりませんが、「こんな手立てもあるんだ!」程度でお読みください。
頑張ってます!
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ショップの構成要素
1. 店舗環境のデザインの方向性(テイスト・マインド等でカテゴライズする)
2. 店舗環境のデザインのアイデアとヒント
3. その他、ファサードの見え方のバリエーション
4. VMDに関わる要素を体系化してアイデアを抽出
※上記は、店舗を設計段階に持って行く方法ですが、一概にこのやり方が一番ということは言えません。
ただ、考える順序を整理したものであって、必ずや方向性は見えくると思われます。
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◇ ファサード計画
1. 店頭デザインの方向性(テイスト・マインド等でカテゴライズする)
2. 個性的なショーウインド演出のアイデア注出
3. 店頭サインのアイデアとデザインのバリエーション
※街中での資料収集
◇ 壁面計画
1. 壁面の見え方感と機能の精査
※売場として明確なアイキャッチャーが施せるか?
2. 壁面のボーダー及び、効果的な間接照明の考え方
3. 壁面の表現の具体化とアイデア
※アクセントグラフィックの施しがあるか?
4. VMDを駆使した壁面演出と間接照明のアイデア注出
◇ 天井計画
1. 天井計画のバリエーション(テイスト・マインドで分けるのも可)
※天井計画自体があまりなされない中、ポイントでの段差で造作を考える
2. 天井照明のあり方を
※折り上げ天井、重点照明の考え方、アイデア照明のバリエーション
◇ 床計画
1. 床計画のバリエーション(テイスト・マインドで分けるのも可)
2. 床の貼り分けデザインのアイデア注出
※床材メーカーのカタログで資料収集
3. 床照明のアイデアとヒント
※照明器具メーカーのカタログで資料収集
◇ 環境柱計画
1. 柱のデザインバリエーション(テイスト・マインドで分けるのも可)
2. 柱の機能とデザイン
※柱を機能と使用するか、デザイニングで店舗の顔を作る
3. 柱のビジュアル化のデザインバリエーション
※柱自体を一本のビジュアルで覆い、インパクトを与える
などなど、いろいろ書いてきましたが特に決まりがあるわけではありません。
私が当時、店舗設計をするうえにおいて、いかに早くアイデアを出し、店舗設計に結びつけれたというひとつの実績方法です。
店舗には、上記のカテゴライズされたそれぞれの空間があります。
ですから、店舗設計をする際には、カテゴライズされた店舗の構成要素を整理し、アイデアをまとめればおのづ見えてくるものがあります。
後は、設計する人の個性です。