【SYS_002】スチールフレーム組みしたシステム什器|図面屋ま〜の "Easy Living" な日々

図面屋ま〜の "Easy Living" な日々

リタイヤした平凡な図面屋です。仕事から解放されて日々のんびり気楽に暮らしてます。そんな奴が好き勝手書いてます!

【SYS_002】スチールフレーム組みしたシステム什器


Mplan:0714-2

■サイズ■仕様
W1200×D500×H1100
図面参照
本体:14*32ST角パイプメラミン焼き付け仕上げ
棚板:化粧板仕上げ+棚下照明 
■備考 marie claire(1999.04.15)

【作図解説】
この図面は、サービスカウンター背面に設置される、スチールフレーム製のハンガー棚一体型什器の事例です。

設計当時は、ブランド独自の什器開発が活発で、百貨店直営売場との差別化を図るため、さまざまな陳列スタイルが試みられていました。

ハンガー機能一つ取っても、単なるスリット+ブラケット構成ではなく、棚と一体化させるなどの工夫が随所に見られます。

今では一般化した手法もありますが、こうした発想や構造設計は、現在でも十分に参考になる内容です。ちなみにスリット角パイプを使用しているので、システム什器(SYS)となります。

【作図ポイント】
・フレーム構造には、比較的細めの角パイプを採用し、軽量かつシャープな印象を演出。
・細い鋼材のため揺れに弱いという弱点は、両側に補強材を溶接することで解消。外観を崩さず強度を確保している。
・この軽量構成により、売場スタッフが自由にレイアウト変更できるよう配慮されている。
・一方で、百貨店で義務付けられている3Pコンセントの露出が課題となり、シャープな印象を損なう要因にもなっている。
・棚とハンガーを一体化することで、陳列の手間は省けるが、パターンが単一化するリスクもある。
・そのため、棚単体・ハンガー単体の予備パーツを別途用意する必要があり、保管スペースの確保やコスト面への影響も避けられない。

応援、宜しくお願いします

↓ ↓ ↓

デザインランキング
にほんブログ村 デザインブログへ
にほんブログ村 

●スポンサードリンク

【まとめ】
システム什器と独自什器、それぞれに一長一短がありますが、この什器はブランドイメージと実用性のバランスをうまく取った好例です。

特に、構造補強とデザイン性を両立させた点に設計者の工夫が感じられます。
現在でも応用可能なアイデアが詰まっており、設計事例として十分に価値のある一台です。

以下、作図ポイントとします。
しっかり覚えてや!


section

箱什器阿倍野近鉄MCスケッチ
応援、宜しくお願いします
↓ ↓ ↓

デザインランキング
にほんブログ村 デザインブログへ
にほんブログ村 
2025/08/19| コメント:0Edit

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Copyright © 図面屋ま〜の "Easy Living" な日々 All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます