店舗設計、特に実施設計となると、様々な納めを覚えておく必要があります。今回は、大変初歩的な棚の納めについてお話ししましょう。それは、『インロー式』での棚板の取付け方法です。
この『インロー式』での納めは、棚板以外でもよく使われますので、しっかり勉強してください。そして、この業界にいればよく耳に入ってくる言葉でもあります。
初心者の方はこれから勉強すればいいのですが、最近の店舗設計者には、この納めも解らない人が、少なくありません。ちょっと泣きそうになりますが、現実の話です。
そこで、『インロー式』はなんぞや? 以下サイトを確認してください。参考になりますのでご覧下さい。
理解して頂いたということで、今回は、棚固定について進めて行きますが、まず以下の作図を見てください。壁面固定の棚断面図です。しっかり見て理解してください。

まず、2種類の固定棚が描かれていますが、何かお気づきですかね>?じっくり時間をかけて見るようにしてください。一見、同じように見えますが、どこか違うところがあるんです。
もう一度、ご覧になってください。徐々に分かってくるとは思うんですが、如何でしょう!
それでは、続きをご覧下さい。
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納めを説明しましょう。
実は、固定棚を取り付けする高さによって2種類の納めが描かれてるんです。お分かりですか?ここがとても大切なんおで、よ〜く理解するようにしてください。
では、いったい何が違うのかって・・・・・?作図したの添景を見てください。
左は視線より下にある固定棚。右は、視線より高い固定棚ですが、もうお解りでしょう・・・・・。
ポイントは、人の視線にありました。
まず、1つ目は、補強パイプの上に棚板をのせるタイプです。(Aタイプ図参照)
尚、断面図の下の作図は、平面図での補強パイプの位置を表してます。

そもそも、固定棚を取り付けるには、事前に壁面から固定用金物なる物を取り付けておくのです。この場合は、スタッド(LGS)にビス止めをしています。
この補強金物を、「インローパイプ」と呼んでいます。さて、このAタイプの納めは、溝を堀した棚板を、例のインローパイプで固定するだけで済みます。棚板加工も簡単で、インローパイプの仕上げも必要がありません。
だって、視線にはいらない範囲だから仕上げを気にしなくていいんです。棚板の高さが、ちなみに、
床から1350mm前後はこれに当たります。要は、客の目線より上に設置する場合と解釈してください。
まあ、インローパイプについては、仕上げておけば、超したことはありませんが・・・・。
次に二つ目は、
インローパイプを棚板を差し込むタイプです。(Bタイプ図参照)

上記の場合は、客の視線より棚板の位置がやや上がった箇所に設置する場合です。
床からの高さが、1500〜1600mm以上。きっと、ビス頭が見えてきますね!
止め方は、棚板を差し込み、ビス固定。その後、棚板と同色でタッチアップって感じです。
私がよくやる手は、固定ビスを打つのはやめて、壁面と棚板の設置箇所をコーキングで止めるようにしています。この方が見栄えしますから。
最後に、ちょっとした注意点ですが、棚板の厚みと差し込むパイプのサイズについては、事前に持ち出しインローパイプの寸法も確認しておいてください。
棚厚からパイプサイズを差し引いた数値に十分な余裕を持たせてそれぞれの寸法を決定する事です。
最後に、インロー式での納めについてはネット上にも多く見られます。参考にして腕を磨いてください
※ここで設定したそれぞれの高さについては、私の経験値から算出したもので、絶対的な数値ではありません。
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